合成セラミドは、基礎化粧品に使われているセラミドのほとんどがこれに当たります。
名前だけ聞くとどうも合成セラミドを抱いてしまいそうですが、合成セラミドは、成分自体は合成されて作られているんですが、その構造を天然セラミドのように似せて作られたもののことを言います。
「天然型」「活性型」「ヒト型」セラミドと呼ばれるのは、ぜんぶこの合成セラミドにあたります。成分名にはセラミド1やセラミド2、セラミド3などの数字がつきます。
擬似セラミドは、成分は合成で作っているとことが同じだけど、構造は特に似せていないため、分類は疑似セラミドになり、比較的他のセラミドよりも安価で買えるのが特徴です。
天然型ヒト型セラミドのすすめ
- 浸透力が良く保湿性高い
- 酵母などの菌から作り天然にかなり近い
- ナノ化することによりより浸透効果!
目次
- 合成セラミド(疑似セラミド)の気になる効果は?
- セラミドは抽出・配合が難しい
- 合成セラミドは続けやすい価格
- 合成セラミド(疑似セラミド)と天然セラミドの違いは?
- 合成セラミド(疑似セラミド)は化粧水とクリームどちらがいい?
- セラミドの種類が多いものがオススメ
- 化粧水でもとろみのあるものならOK
- 合成セラミド(疑似セラミド)配合の「キュレル」の実力
- セラミドには種類が?効果の違いと役割は?
- 人間の肌に一番多いのは「セラミド2」
- セラミド1・3・6が不足すると肌トラブルが
- セラミドの構造や分子量が違う?
- ラメラ構造の崩れが肌荒れのもとに
- セラミド分子が大きくても大丈夫
- 天然セラミド配合:セラミドの種類
- 天然セラミドを配合
- 界面活性剤を使わず肌に浸透
合成セラミド(疑似セラミド)の気になる効果は?
セラミドの中にも天然と呼ばれるものやヒト型、合成などがあります。一般的には効果の高い順に、天然(動物)セラミド・ヒト型セラミド・合成セラミドといわれています。大手の化粧品メーカーでも、セラミド合成の化粧品には合成(疑似)セラミドを使用していることが多いです。
この合成セラミドって肌によいのかと心配になりますが、この合成セラミド、別名疑似セラミドと呼ばれるように、セラミドとは似て非なるものなんです。
セラミドは抽出・配合が難しい
セラミドは天然のものから抽出するのはとても難しく、コストがかかってしまうため、天然ものになるとかなり高価な値段がついてしまいます。またセラミドの特性は脂溶性なので、水に溶けにくく、化粧品にそのまま配合するのも難しいのです。
こういった理由から、天然ものよりも簡単に手に入る合成セラミドの方がコストもかからずにメーカーとしても消費者としても、手ごろな値段でセラミドが手に入ります。しかしこれは嬉しいことばかりではありません。
天然ものに比べると、合成セラミドはその効果が格段に落ちますし、詳しくいってしまえば石油原料からセラミドに似たものを化学合成しただけのものです。そのためセラミドとは少し違うのです。
しかしこういった事実を知らない人が多いので、合成セラミドであっても効果は似ていると勘違いを起こしてしまうのです。
合成セラミドは続けやすい価格
天然のセラミドと比べると効果の劣る合成セラミドですが、メリットがないわけではありません。合成セラミドは天然ものよりも生成しやすいので、コストがかからずに低価で手に入ります。
セラミドも高配合されていると化粧品も高価になるので、こうしたものがあると続けやすいですよね。天然ものに比べると効果が低いといっても、まったくないわけではありません。ある程度の効果はきちんとあります。
肌への効果は保湿効果やバリア機能を守ることです。効果の高いセラミドであっても、続けなければ意味がありません。そのため高価なものには手が届かないけど、それなりに効果のあるものを使い続けたいときに合成セラミドは活躍してくれます。
合成セラミド(疑似セラミド)と天然セラミドの違いは?
合成セラミドは石油原料からセラミドに似た成分を化学合成したものに対して、天然セラミドは動物由来のセラミドです。天然セラミドは同じ動物のセラミドを使っているため肌なじみが良く、効果も高いです。
天然セラミドの構造の特徴は、セラミドの基本構造に加えて「ガラクトース」という糖類がついています。厳密にいってしまえば合成セラミドのようにセラミドではないのですが、その前駆体として活躍します。
ここが合成セラミドと異なる部分で、前駆体はセラミドになる前の物質なので、効率よくセラミドの合成を促進してくれます。合成セラミドと天然セラミドでは、効果は天然セラミドの方が勝るものの手に入れにくいという欠点があります。
効果のあるものでも、続けてこそ肌悩みを改善してくれるので、天然セラミドだからよいとは言い切れません。たしかに効果の面では劣る合成セラミドですが、低コストだからこそ続けられる魅力があります。ムリして高いものを使い続けるより、ストレスなく保湿をしていった方が肌にもいいでしょう。
合成セラミド(疑似セラミド)は化粧水とクリームどちらがいい?
セラミドは合成であっても天然であっても脂溶性です。水に溶けにくい性質をもつので、化粧水よりもクリームの方が配合量を多くすることができます。
特に乾燥の強い時期などはクリームを使ってしっかりと保湿をした方が、乾燥による肌荒れから肌を守ることができます。化粧品に対して強いこだわりがない場合には、化粧水よりも美容液やクリームでの使用をおすすめします。
セラミドの種類が多いものがオススメ
セラミドといっても、種類がセラミドひとつというわけではなく、たくさんの種類があります。たとえばセラミド1であれば水分保持機能のサポートや外的刺激に強いバリア機能の向上、セラミド2であれば高い保水機能を持っています。
また肌のラメラ構造はたくさんのセラミドから作られています。そのためひとつだけセラミドを補ったとしても、種類が合わずになかなか効果を発揮しません。なので種類が多い方が、元の肌へと再構築しやすいのです。
化粧品の中にはセラミドの種類がひとつだけというものもありますが、できるだけたくさんの種類が含まれているものを選びましょう。
セラミドの成分表示例
- 天然セラミド 「ビオセラミド」「セレブロシド」など
- 合成セラミド 「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」など
- バイオセラミド 「セラミド2」「セラミド3」など
セラミドであっても表示名にセラミドという文字がないものもあるので、購入する際にはよくHPなどを確認することをオススメします。
化粧水でもとろみのあるものならOK
でもクリームや美容液はこだわっているものがあるから、変えたくないという場合もありますよね。そういったときにはセラミドが配合されている化粧水であっても、とろみのあるテクスチャーのものを選びましょう。テクスチャーが水に近い状態だとセラミドが配合しにくいため、高い保湿力を期待できません。
そのためとろみのあるもののほうが、セラミドが高配合しやすく効果もそれなりに期待できます。化粧水で選ぶ場合には、とろみがあるかチェックしてから購入するようにしましょう
合成セラミド(疑似セラミド)配合の「キュレル」の実力
肌荒れや敏感肌用にと作られている花王のキュレルを知っていますか?このキュレルに配合されているセラミドは合成セラミドである「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」です。これは独自に開発されたセラミド機能成分で、肌表面で人のセラミドに近い働きをしてくれる保湿成分です。
天然セラミドに比べると値段が安価で続けやすく、トライアルセットもあるので気軽にお試しができます。また肌に合えば、ドラッグストアでも売られている商品なので手軽に購入もできます。
無香料、無着色、ノンアルコール、弱酸性と肌に負担なものは入っていません。敏感肌でも使えるので、興味があれば試してみましょう。値段はトライアルで1300円程度です。しっとり、とてもしっとりなど種類が選べるので、自分の肌質に合わせて使ってみましょう。
セラミドには種類が?効果の違いと役割は?
セラミドといって、肌にうるおいを与えるイメージがありますが、そのセラミドにもいくつか種類があることを知っていますか?セラミドは発見された順に1~11までの番号が振られています。その中でも機能が明確に分かっているのはセラミド7までで、番号によって少しずつ機能や効果も違います。
セラミドであっても、人の肌にすべてが良いというわけでもなく、相性などもあるため、より効果を得たいと思ったら番号を頼りにセラミドを選んでみるといいですね。
人間の肌に一番多いのは「セラミド2」
セラミドの中でも2番は人間の肌に一番多く存在しています。肌との相性がよく、セラミド配合の化粧品も、この「セラミド2」を配合しているものが多いです。そんなセラミド2の役割は高い保水機能を持っています。
保水機能というのは、化粧水などの水分を肌にどれだけ保持できるかという機能です。保湿をしても、この保水機能が低ければ乾燥はなかなか改善しません。
これに対し保湿は、水分を逃がさないように蓋をすることです。どちらも大切な役割を持っているため、保湿だけでも保水だけでもいけません。セラミド2はそんな「保水」機能が高い成分なのです。
セラミド1・3・6が不足すると肌トラブルが
肌って人によって肌質が違いますよね。混合肌や乾燥肌など、人によって抱えている悩みも違います。
セラミド1、3、6が不足が不足すると、肌の乾燥や敏感肌、アトピー性皮膚炎への影響が特に強いといわれています。セラミド1・3・6の働きは主に水分保持機能です。これが不足することにより、肌の水分量が低下して乾燥を招いてしまいます。
こういったことから、セラミドで選ぶ化粧品はセラミド2だけでなく、1・3・6が含まれているものがオススメです。化粧品もセラミド2などを単品で使っているものから、複数種含んだものまでたくさんあります。
しかし肌のラメラ構造はたくさんの種類のセラミドから作られているので、セラミド2だけを補うより、複数種のセラミドを補った方が肌が再構築しやすいです。ただセラミドという名前で決めるよりも、しっかりとどんなセラミドが含まれているかも気にするようにしましょう。
セラミドの構造や分子量が違う?
セラミドの種類によって構造などに違いはありません。表皮には角質細胞間脂質といわれるものがあり、これが角質層内で水分と油分が交互に重なり合う層状の「ラメラ構造」を形成しています。角質細胞間脂質は、このラメラ構造を形成することでバリア機能を担っています。
セラミドは本来この角質細胞間脂質の主成分です。そのためセラミドが不足すると角質細胞間脂質が乱れ、ラメラ構造も崩れてしまいます。そうなると、肌荒れが起きやすくなってしまうので、角質細胞間脂質であるセラミドの不足を食い止めなければいけないのです。
ラメラ構造の崩れが肌荒れのもとに
ラメラ構造は外的刺激にとても弱く、化学物質や物理的刺激、熱、過剰な水分・油分、健康状態の悪化などで簡単に崩れてしまいます。
ラメラ構造が崩れると、バランスを保っていた水分と油分がバランスを乱すため、乾燥や敏感肌などの肌トラブルを引き起こします。つまりちょっと熱いお湯で顔を洗っただけでも簡単にラメラ構造を破壊してしまうのです!
普段何気なく行っていることでも、よくよく考えると肌に悪いかも?と思い当たることはありませんか?そうした行為が度重なると、ラメラ構造はいとも簡単に崩れ、さまざまな肌荒れを引き起こします。最近なかなか肌荒れが治らないとしたら、こうした行為が原因でしょう。
セラミドの不足の他にも、外的刺激によってラメラ構造が崩れ、肌のバリア機能が失われていることをよく理解しておきましょう。
セラミド分子が大きくても大丈夫
成分には分子が決められていて、その種類によってその大きさも変わります。表皮層に浸透する分子量は約3000まで、真皮層に浸透する分子量は約500までといわれています。気になるセラミドの分子量ですが、700程度の大きさがあります。
こうしてみると真皮層に届かないじゃないか!と思いますが、そもそもセラミドは表皮にしか存在しないので問題はありません。そのためどんなセラミドでも分子を気にする必要はないのです。
しかし、最近ではより肌に浸透するようにと分子量を小さくしたナノセラミドなどを使っている化粧品もあります。浸透率を上げたいときにはナノ化されているものを使うと良いでしょう。
天然セラミド配合:セラミドの種類
最近ではドラッグストアでもたくさんの化粧品が手に入るようになりましたよね。その中でも天然セラミドを配合している「アルージェ」は、ビオセラミド(セレブロシド)という動物性セラミドを含有しています。同じ動物性なので、人の肌になじみやすく効果も高いです。
セラミドには1~11の番号の他に、天然や合成といった種類があります。天然セラミドはその種類の中でも一番効果が高いといわれているため、こうしてドラッグストアで手に入るのは嬉しいですよね。
天然セラミドを配合
アルージェはビオセラミド(セレブロシド)という天然セラミドを含んでいます。この天然セラミドはセラミド1~7をすべて含有していて、肌に浸透しやすい、親和性が高いといった特徴があります。使い続けることで、肌が水からセラミドを作れるようにしてくれる効果も期待できます。
天然セラミドは抽出に時間やコストがかかるため効果なものが多いのですが、このアルージェは化粧水で2300円と比較的安価です。ノンアルコール、無着色、無香料、ノンパラベンなど肌に負担がないように作られているので、敏感肌でも使用ができます。
また乾燥が気になるときはメイクの上からでも使えるという優れモノ。テクスチャーもしっとり、さっぱりと分かれているので、自分の好みによって使い分けることができます。
界面活性剤を使わず肌に浸透
セラミドは脂溶性のため水に溶けにくいという特徴があります。これを化粧水などの水分として配合するときには、通常界面活性剤を使用するのですが、アルージェは界面活性剤を使わずに、セラミドをナノ化することで浸透させるようにしています。
界面活性剤も敏感肌やアトピー肌には負担となるので、こうして使われていないのを見ると安心して肌に使えますよね。アルージェは一時的にセラミドを補うための化粧品ではなく、肌自らがセラミドを生成できるようにサポートしてくれます。
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