ips細胞を利用した化粧品の効果とは?肌の若返りの研究について

最近のips細胞の研究には、目覚ましい発展を感じますね!また、日本の化学者たちも世界に誇れるような研究成果を近頃発表するので、だいぶ日本人として誇りをもてるようになりました! これからの若い子供たちは、とにかく理系を学んでこの勢いを引き継いでほしいものです。

2014年10月15日 コーセー化粧品からの情報。

ips細胞を化粧品開発に応用する研究を始めることになった。 コーセーは、ips細胞(人工多能性幹細胞)を使って 67歳の日本人男性の肌の細胞を、同じ人の36歳時点の肌と ほぼ同じ状態に若返らせることに成功したと発表した。


同じ人から1980年から、定期的に提供を受けていた、36~67歳の五つの異なる年齢の肌の細胞を、京大のips細胞研究所でips細胞にした。

同社が分析したところ、老化の指標となる染色体の状態は五つのすべての年代で回復し、67歳時点のものも36歳時点とほぼ同じ状態になった。そして、今回の結果を使い、老化のメカニズムを解明していくそうです!

まだ基礎研究の段階だが、将来的には、一人ひとりの肌アレルギーに対応したオーダーメード化粧品の開発にもつながるそうです。これは、すごいお話です。

オーダーメイド化粧品が作れるのなら、若返り化粧品として研究を深めてほしいところです!老化を食い止める化粧品に期待します。

引用:http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HEI_V11C14A0TJ1000/




iPS細胞とは、英語で「induced pluripotent stem cell」と表記されるもので、頭文字を取ってiPS細胞と呼びます。

 

人間の皮膚などの体細胞を取り出して、特定の人為的操作を加え培養することによって変化した細胞は、どんな臓器にもなれる万能細胞「多能性幹細胞」になります。人工的につくり出した多能性幹細胞、これがiPS細胞です。

 

iPS細胞は、若返りの細胞ともいわれています。老化して分裂回数が減少していた体細胞もiPS細胞になることで若い頃の細胞に戻るのです。このことから化粧品にも活用できるのでは?と、期待されていて、コーセーが真っ先にその研究に取り組んでいます。


2012年ノーベル賞受賞



2012年のノーベル生理学・医学賞は、イギリスのケンブリッジ大学ジョン・B・ガードン名誉教授と京都大学教授の山中伸弥iPS細胞研究所長の同時受賞でした。

 

ガードン教授は遡ること1962年、おたまじゃくしの腸から取り出した核を、あらかじめ核を取り除いたカエルの卵に移植し、受精卵と同様、おたまじゃくしが生まれるという実験をしています。

 

山中教授はガードン教授のカエルの実験をiPS細胞の先駆け的研究と称賛し、『ガードン先生との同時受賞が、一番うれしいと言っても過言ではない。』と述べています。


さまざまな細胞を作れる



iPS細胞は、すべての細胞になれる可能性をもつ万能細胞です。神経、心筋、血液など、さまざまな組織や臓器を構成する細胞に分化することが報告されています。これにより、事故や病気などで悪化した細胞から分化した細胞へと移植する再生医療への活用が期待されます。


ips細胞で再生医療や髪フサフサも夢じゃない?化粧品にも



iPS細胞技術が確立して医療への応用が可能になったとしたら、理論上はどんな病気やケガでも治療ができるようになるのです。再生医療は全人類の願いです。大切な人の命を守りたいという想いは万人共通です。近い未来、iPS細胞はそんな願いを叶えてくれるかもしれませんね。

 

慶応大学によると、すでに心筋細胞の大量培養に成功したとあります。ほかに、神経細胞の移植によって脊椎を損傷し身体が麻痺した患者の機能の改善を試みる研究の申請をしたとの報告もありました。

 

興味深いところで、資生堂では薄毛の治療に対する研究がされてきました。「自家細胞移植」というもので、後頭部の10本程度の髪の毛つきの細胞を採取して、毛を作る能力のある細胞(毛球部毛根鞘細胞)を3か月かけて培養します。それを自らの薄毛の部分に注入するというものです。

 

また、同時に京セラでも薄毛の治療の研究がされています。基本的な内容は資生堂と同じですが、培養する対象物が「毛乳頭細胞とバルジ領域に存在する上皮性幹細胞」です。近い将来、髪フサフサも夢じゃないかもしれませんよ。


毛包を作って髪を再生!?



今までは、毛根が死んで地肌が見えてしまってツルツルであった頭皮では、自分の髪の毛を再生することは不可能であると考えられていました。しかし、iPS細胞を使えば髪の毛を増やすことができるようになるかもしれません。

 

これは京セラの技術なのですが、上皮性幹細胞と毛乳頭細胞を再構成して毛包原基を作ります。毛包とは、毛根を包んでいる部分のことをいいます。この毛包を再構成すると新たに毛髪を再生する働きもあらわれてきます。


実用化にはまだ時間がかかる



とはいえ、毛髪はたとえ再生しても産毛程度なんです。しかも、値段も1000本で100万円からといわれていますので、実用化にはまだまだ時間がかかります。ただ、今までなにもできなかった状態を考えると薄毛の人にとってはうれしい情報ですね。


がんもips細胞で治療できる?化粧品にも利用



がん細胞を殺傷する能力をもつキラーT細胞を知っていますか?京都大学では2016年、ヒトiPS細胞からキラーT細胞を作製することに成功したとの発表がありました。

 

キラーT細胞は、がん患者にも存在しますが、がん細胞が全滅するまでキラーT細胞の元気がもたないので、自力でがんを治すことは不可能でした。もしこれが実用化されて、キラーT細胞が元気で、がん細胞を全滅させるまで機能するとしたらがんは治る病気になります。


ips細胞の化粧品への利用が楽しみ



紫外線や活性酸素・ストレスなどのさまざまなダメージによって細胞の中にある遺伝子が傷つき、老化は進みます。細胞分裂が減少して老化が進んだ細胞でも、iPS細胞にすることで細胞の遺伝子はまっさらな状態に戻ります。

 

このことから、化粧品への研究も進められていて、アンチエイジングへの大きな第一歩となることは間違いありません。今後の化粧品への研究成果がとても楽しみですね。

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